「花の図譜 馥郁として咲け」はじまりました
作品展が始まりました。今回の作品展、前の実施日から数えたらなんと8年ぶり(!)


教員を辞めて収入が激減してしまい、個展どころじゃなかったっていうのが一番の理由だけど思い切ってやってみると、なかなかいいものだなーと思います。
昨日おとといは土日ということもあって、いろいろな懐かしい人に会ったのだけれど、作品展をするっていうのは、過去の自分を振り返ることだったり、しばらく会わない人と会って変化を確認しあったりすることだったりして、とても勉強になります。


今回は思いがけない出会いなどもありました。
初日にお会いしたのは8年前に来場して下さった親子のお客さん。
8年前高校生だった娘さんは不登校気味で、悩んでおられたお母さんの話をギャラリーで聞いて、娘さんの進路(美術系)のアドバイスをしたのだけれど、それをとても恩に感じて下さっていたようで、今回近況報告を兼ねてたずねて来て下さった。娘さんは建築系の学科へすすみ、建築会社の社長秘書としてお務めだそう。
今回はお母さんの誕生日にと作品をご購入いただきました。

昨日は沿岸のお客さんとの出会いがありました。
いま開催している一関の画材屋さんは、岩手沿岸から一番近い画材屋さんでもあるのだそうで、ご自身も絵を描いていて一関に額装に来たというお客さんのお話が印象的でした。
「震災で自宅もなにも流されてなんにもないけど、自分の日常や風景を描いている。絵を描く時間がとても大切だと思っている」。
ご夫婦の元の家があった跡地を描いた冬景色の絵を見せていただいた。のびのびしたステキな絵だった。岩手県(東北太平洋沿岸全体)は色んなことがあったけど、筆を取りながら自分の「世界」を見つめる人々に触れて勇気をもらったような気がします。

べつのお客さんは、宮城県大崎市から来たご夫婦。
ゴールデンウイークのとき、たまたま盛岡の街かどでスケッチしてた私に話しかけて下さったのだけれど、ご本人も絵を描くそうで作品展のハガキを差し上げたところわざわざ来てくださった。
ほんとうに何処に出会いがあるか分からない…。
高校生だった教え子達は大人になり、結婚して子どもが出来て、懸命に働いている。頼もしくもあり、嬉しくもあります。
(絵の善し悪し、売れ具合はさておき)作品展の楽しみは人との出会い、自分との出会いなのだなあと感じました。またモリモリがんばるぞ!


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