作ったり考えたりの記録

Perspective drawings

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佐村川内守さんの表現

佐村河内守さんの会見があったそうですね。


これについて考えたことをちょっとメモ。


詐欺はダメだと思うけど、【耳に障害がある】ことについて虐められるのはなんか違う気がする。
 (素人目で分からないことも多いけど)「聞こえない」と「聞こえくい」では違うことは違うにしても生活に支障がないとは言えないじゃん。そこは、詐欺したこととは分けて考えないといけない

 自分の専門に近いことに引き寄せて考えると

 目が見えなくても絵が描きたい人っている手や体が動かなくなっても絵が描きたいひとがいる

 だから耳が聞こえにくくなっても、音楽で表現したいって思う人がいたっていいんじゃないかって思う。
 耳や目に障害があっても「音」や「色」がどんなものなのか、それを感じたいって思ったり、表現したいって思うのはおかしいことじゃない。

先週岩手県美術館にルーブル美術館の教育普及の人が来ていて、体に障害がある人たちや子ども、牢獄の収監者)の為の美術鑑賞の話を聞いた。展示だとか音声だとか色んな危機を使って鑑賞出来る方法や技術の話を紹介していたなか、お客さんの中のある視覚障害者の方の質問が印象的だった。

“私は視覚障害者です。子どもの頃には色や形が見えていたので、赤、青、と言われればなんとなくイメージがつきます。先天的に盲目の人に「かたち」を説明するのは比較的容易いが「色」だけは難しいと思う。色を知らない人に「空の青」「太陽の黄色」の概念を伝えても分からない。不可能だと思います”

…とその方はおっしゃっていた。

 感覚器官の機能の有無による絶対的な隔たりのなか「色への憧れ」、そして「理解しづらいいらだち」みたいなものについて知った気がした。



 (もちろん結果的に詐欺になっちゃったし、全聾であることを売りにして稼いでいたのはよくないけど)かなーり好意的にに考えると、佐村川内さんも最初は「音でなにか表現したかった」だけだったのかも。それをゴーストライターの人に伝えて形にするところから始まったのかもなーと思った。(佐村川内さんの曲も人柄もしらないけど…ね)


 だから「自分は耳が聞こえない(聞こえにくい)けど、音楽で何か表現したいから新垣さんという人に作品を形をつくる手助けをしてもらって作ってる」って言ってさいしょからユニットかなんかで活動してれば良かったのだろうなー。
(今回のことで聴覚障害者の方々が無駄な苦労しなきゃいいなぁ…っていうのは切に思う。)





 あと「作品」についてなんだけど、


(ゴーストライター作だろうが、聾唖のひと作であろうが)
「曲が良いって思う人がいるなら、それでいいじゃん」っていうのが率直な感想。

「ヒロシマ」を聞いて感動して、涙してた人は、これからも涙すればいいと思うよ。


聾者がつくってもゴーストライターが作っても価値は変わらない。聾者が作ったんじゃないと分かった途端、作品の価値が下がってしまうとしたら、それは聞く人が他人からの“評判”だとか、“感動的エピソード”でだけ鑑賞してるってことになっちゃう気がする。

 言ってみれば(ゴーストライターの人も含めて)分業として「ちゃんと仕事した」ってことなんだろう。
嘘をついたことを擁護する気はないし、本人が責められることに関しては同情の余地は無いが、泣ける境遇で泣きたい人たち」とか時流に流される安易な人たちへのニーズに応えたと言えなくもない…意地悪な言い方だけどさ。
 障害を持って作品を作って発表したりパフォーマンスをする人たちは、似たような痛みを持つ人に勇気を与えたり、チャレンジの大切さを気づかさせてくれることは実際にある。だからそれはそれでニーズなんだと思う。


 作品って別にその人の「人となり」で決まる訳じゃない。
(そりゃ作った人の人柄がステキで人格者とかなら言うこと無いだろうけど)…。(結果的に)「良いヤツかどうか」とか「人間的に立派かどうか」なんて、オマケみたいなもんだ。


 最近私も「仕事はできるかもしれないけど人間としては尊敬出来ない」…みたいな話をある人のブログに書かれたみたいなんだけど、実はあまり気にはしていない。自分のことをそういう風に思う人がいいと思うし、人の評価は人それぞれ。
 仕事の話に限定すると「プロフェッショナルとしてやる仕事」のなかで個人の“人柄”とかはそんなに問題じゃないと思う。勿論、付き合いやすいひとのほうがいいには決まってるけど、「仕事」主体に考えた時、ちゃんとプロジェクトがすすむかどうかが問題になるんであって実際「仕事が全く出来ないイイヤツ」より、「仕事がメチャクチャ出来るけどイヤなヤツ」のほうが働いててラクだったもん…(あまり本件と関係ないか)

 ま、でもいずれにせよ
「仕事でズルをしちゃいかん」ってのと
「(お客さんにガッカリされないよう)誠実に働く」ってのは大事だなーって思ったわ。
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高校の美術教師として勤務後、2007年よりフリーで仕事をはじめました。 現在は水彩やイラストの制作、スケッチ教室で講師をしています。
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